【監査法人はホワイト?】一般事業会社と比較!監査法人の良い点悪い点
今回は元一般事業会社の社員の私が考える、監査法人のいい点、悪い点をお話ししたいと思います。
👍いい点①:所定労働時間が短い
所定労働時間とは、会社が定めた始業時間~就業時間の時間から休憩時間(1時間)を引いた時間数です。つまり1日に仕事をしなければいけない時間で、一般的に、管理職未満の従業員はこの時間を超えて働くと残業手当がつきます。
一般事業会社だと所定労働時間は8時間の会社が多いですが、監査法人は7時間で設定している会社が多いです。
8時間働いたとしても一般事業会社の方は残業代はもらえませんが、監査法人では8-7=1時間分の残業代が付きます。残業しなければ、1時間自由な時間が一般事業会社の方よりも多くなります。
👍いい点②:まとまった休みがとりやすい
みなさんご存知の通り、公認会計士の仕事は繁忙期と閑散期がはっきりしています。
日本では3月決算の会社が多く、年度監査を行う4-5月の繁忙期は休みを取るのは難しいです。
一方で、年度の監査や四半期レビュー、内部統制監査の時期を避ければ1-2か月程度のまとまった閑散期があるので、長期の休みがとりやすいです。例えば、8月あたりはかなり暇なので、会社所定の1週間の夏休みの前後にそれぞれ1週間ずつつなげて遊休を取り、計3週間の休暇で旅行を満喫する人もいます。
前職のころはそれほどまとまった休みは取りづらく、遊休もほとんど使わず残っていました(今は法定で5日以上取るように定められているので、今であれば5日は使えていたかもしれませんが・・・)。
今は私も隙あらば遊休を入れ、そのたびに旅行をしています。
↓【ホテル探し】いろんなサイトを比較して最安値を提示してくれます
👍いい点③:入社初年度からそこそこのお給料がもらえる
厚生労働省が発表した「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」によると、大卒の初任給の平均は21万円程度です。
一方で監査法人では大手中小含め、初任給30万円を超える法人がほとんどです。
他と比べてかなり高い水準であることがわかります。
お金も時間もある、理想の社会人生活が手に入りますね!
👎悪い点①:GWは出勤を求められる
上記でも述べたように、4-5月は繁忙期です。
監査法人で会計士として働く限りはGWは休めないと覚悟しておいた方がよいです。
4月も基本的に土曜日と祝日は出勤しています。
また、毎年同じ時期に忙しいので、その時期のイベントは毎年参加できません。
一般事業会社に勤めている同級生たちはその時期はお休みなので、一人だけさみしい思いをすることがあります。
桜を見ると繁忙期の訪れを感じてつらくなります。泣
👎悪い点②:正しい敬語、マナーを身に着けるのが難しい
監査法人で働く人の中には、敬語が苦手な方も多いように感じます。
理由として考えれれるのは、
- 監査法人の就職活動は一般就活よりも厳しくなく、また準備期間も短い(試験後すぐに就活が始まるため)ため、敬語やマナーについて積極的に学ぶことなく社会人になっているから
- お客様と対等の関係である意識を持つ人も多く、過度にへりくだる必要はないと考えるから(監査法人に入ると、「先生」と呼ばれ、お客様から会計処理や開示について質問されることも多くあり、誤り等を指摘するという立場であることから)
という点です。
しかしながら、正しい敬語ができない言い訳にはならず、社会人であれば身に着けていて当然のスキルです。管理職になると経営者の方と話す機会もあります。
一般事業会社で営業として働いていると、マナーがなっていないと営業成績に響くということもあり、日々自分の立ち居振る舞いには気を配ります。
監査法人でもマナー研修はありますが、それだけでは足りず、日々の業務の中で意識していないと正しい敬語、マナーは身に付きません。
監査法人で働き続けるにしても他の会社に転職するにしても、正しいマナー、敬語を身に着けることは重要です。
管理職になってから焦ることがないよう、年次の若いうちに自分から進んで勉強するようにしましょう。
最後に
私の思う監査法人のいい点、悪い点をまとめると以下の通りです。
いい点
- 所定労働時間が短い
- まとまった休みがとりやすい
- 入社初年度からそこそこのお給料がもらえる
悪い点
- GWは出勤を求められる
- 正しい敬語、マナーを身に着けるのが難しい
私は監査法人は比較的ホワイトな会社なのではないかと感じています。
監査法人が合わなかったとしても、監査法人で会計士として働いていたという経験は、転職する上でも強みになります。
監査法人で働くことは間違いなく皆さんにとってプラスになるので、楽しんで働いてください!