【会計士の転職活動】監査法人からの転職、いつがベスト?
私は修了考査を来年に控え、今の法人で一生働くか、転職をするか、はたまた独立か・・・キャリアに悩んでいます。
そこで物は試しだと思い、転職エージェントに登録しました!
エージェントの方と面談をしたので、その時聞いたことをまとめたいと思います!
私が転職エージェントの方にお伝えしたこと
事前に学歴を含む簡単な経歴を登録していたのですが、追加で面談の初めに以下の事項をお伝えしました。
【こちらから伝えたこと】
- 監査法人勤務3年
- 前職あり(営業職)、20代後半(転職時は30代を予定)
- 修了考査は来年
- 今すぐに転職はしないが、修了考査後公認会計士として登録するタイミング(1年半後)でいい案件があれば転職も視野に入れたい
- 上記よりも、上場企業の主任を経験したタイミングの方が市場価値が上がり、いい案件を見つけられるのであれば、会計士登録からさらに2-3年経験を積んでから転職したい
- もし監査法人で勤め続けるのであれば、海外派遣も視野に入れているため、英語を勉強している
- 社外役員、内部監査の仕事に興味がるが、そのような職種は経験積んでからでないと採用が難しいイメージがある
- 出来れば今の資格を活かしたいが、そこに縛られずいい案件があれば見たい
【上記以外に転職エージェントの方に聞かれたこと】
- 高校からの学歴
- 前職を辞めた理由
- 現職で転職を考えている理由
- 前職、現職の仕事で好きなところ、嫌なところ
転職エージェントの方は、こちらの興味、強みを知りたいとのことでした。それを知ったうえで、合う求人を紹介してくださいます。
転職活動、いつがベスト?
転職活動の前提
転職活動を始める時期を決定するのには、前提を知っているべき。
なのですが、私自身転職活動はしたことがありませんでした。
知らないことだら家の私に転職エージェントの方が色々教えてくださいました。
①応募してから、内定が出るまでの期間は2-3か月
応募するとあっという間に専攻が進んでいき、2-3か月で内定が出るとのことでした。
なので、1年後の修了考査が終わってから転職したいと考えている私が修了考査前に転職活動を始めたとしても、私が実際に転職したいタイミングと企業が欲しいタイミングが合わないのです。
求人はどんどん入れ替わるので、今見ている求人が転職したいタイミングでなくなっている可能性もあります。
②一次面接は「こちらが会社を知る」という目的も大きい
新卒の就職活動と、転職活動とでは一次面接の位置づけが異なります。
新卒の就活では説明会やインターンを経て、会社の方と実際に会ってある程度会社のことを知った状況で一次面接を迎えます。
しかしながら転職活動では面接前の説明会などはなく、会社の方と実際にお話したことのない中で面接がスタートします。
転職活動では、こちらが選ばれる側である一方で、こちらも会社を選ぶことも大事です。一次面接は初めて会社の方と対面するタイミングであり、その時にはこちらの疑問も会社の方にぶつけ、「こちらが会社を知る」という目的があるのです。そのため、転職エージェントの方には「ある程度の対策はもちろん必要ですが、説明会に行くくらいの気持ちで参加して、まずは会社を知ること」を勧められました。
選考プロセスということで身構えてしまいますが、興味を持ったらとりあえず一次面接に参加してみるフットワークの軽さは大事なのかもしません。
③求人の「内容」は、世の中の景気に左右される
求人の件数等が景気に左右されるのは何となくイメージがありましたが、景気によって求人の内容も変化していきます。
景気が悪くなれば、企業はより即戦力になるバックグラウンドを必須要件とし、逆に景気が回復すれば将来的に役に立ちそうな職歴があれば採用するような緩めな求人に代わっていくとのことです。
ですので、景気が良くない時期は書類選考の時点で落とされることも多いとのこと。
応募は転職を本格的に考えたタイミングですればいいと思いますが、転職エージェントに登録しておくと、今求人がどのような傾向にあるのかを把握することができるので、登録だけは早めに行っておくのがいいのかもしれません。
【転職エージェントの方おすすめ】転職活動を始めるタイミング
ずばり「転職に興味をもったタイミング」です(会計士関係ないですが)。
ただし、私のように明確な目的(会計士登録)がある場合は、それを達成してからとのことです。
理由としては、期を逃すとどんどん興味が薄れ、比較もしていないうちに自分が一番身近で見ている状況が結局ベストなのではないかという気持ちになってしまうからとのことでした。
1点、私が懸念点として挙げられたのが、「年齢」です。「30代前半、資格持ち(公認会計士登録済み)という状況であれば、将来性も見込んで採用していただけるケースもあるが、30代後半になれば、より経験面が重視され、管理職転職の道もある一方で、採用の目も厳しくなる」とのことです。
私は内部監査が興味があるという話をしました。監査法人で経験を積んでからでないと無理なのでは・・と思っていましたが、結局その会社で経理担当や「将来的にはお任せします」というような求人に応募して転職する方が近道になる可能性も高いとアドバイスをいただきました。
結果として、私が転職活動を始める時期として最もいいのではないかと勧められたのは、
「会計士登録を終えてすぐのタイミング」
でした。
転職エージェントには登録すべき?面談の感想!
登録、面談のメリットデメリット
結果として、転職エージェントの方と面談して良かったです。
理由としては以下の通りです。
- 担当者がついてくださるので、何か気になることがあった時に相談できる相手ができる
- (すぐには転職しないと伝えたからかもしれませんが)面談後にしつこい電話等はない
- 面談の会話の中で自分の強みを考えてくれる
- 転職活動をすぐにしないとしても、市場価値を上げる、もしくは自分の興味のある職に転職するために、今の会社で何をすべきかを一緒に考えて伝えてくれる
- 今の自分に合う求人にはどんなものがあるか知れるので、選択肢が広がる
- 転職活動を進めていくと自分の市場価値が知れる
転職という選択肢が増えることで、「この会社にすがっていなくてもいい」という思いが生まれ、少し気持ちが楽になりました。
嫌なことがあると、これが一生続くのか・・・みたいな思いになってしまう(ネガティブ)のですが、「本当にきついと思ったら転職すればいいんだから」と少し前向きになれます。
一方で、デメリットを上げるとすると、以下の通りです。
- 登録するとおすすめの求人情報メールが大量に届く(個人的には見るのは楽しい。基本的に無視でOKだが、メールBOXが圧迫される。就活用のフォルダもしくはアドレスを作成するといいかも。)
- 登録後、面談の日時の調整をするために電話がかかってくる(電話連絡はその1回きりだが、びっくりする)
- 選択肢が増えることで迷う可能性がある
転職エージェントと聞くとどうしても抵抗感がある人はこのあたりが理由なのかなと思いますし、その懸念もあながち間違えではないかも・・・。
ただ、サービスの利用は無料ですし、個人的には得られるメリットの方が大きいのかなと思っています。
私が登録している転職エージェント
【①doda】
dodaは対会計士以外の仕事も幅広く扱っており、私の場合は営業経験もあるため、そっち関連の求人案内も送られてくることがあります。
初めての面談がdodaであり、その時のエージェントの方がとてもよかったので、転職エージェントへの登録に前向きになれました。私の担当の方は会計士、経理担当の人中心にあっているとおっしゃっていたため、会計士だけに特化しているわけではないものの、その道に強い人を当てて頂ける可能性が高いです。
【②マイナビ会計士】
会計士専門の就職・転職エージェントです。
公認会計士登録後、試験合格者、もしくはUSCPAなど、自分のステータスに合わせた求人を紹介してくださいます。面談予約時の電話担当の方の応対が少し不安だったものの(笑)、会計士に向けた求人に特化しているだけあって、その関係の求人が豊富です。
全く別の職種を考えている方はひょっとしたらほかのエージェントも登録した方がいいかもしれませんが、資格を活かしたいと考えている方は登録して損はないと思います。
最後に
私は今後も転職エージェントへの登録を増やしていこうと考えています。
面談時に1回30分から1時間程度の時間をとられます。ですが、自分に合う担当者を見つけて、その人に相談に乗ってもらえる体制を作り、より良いキャリアを気づくための投資だと思うことにしました。
もちろん、登録しても必ず転職しなければいけないということではありません。登録して、転職活動をして色々な会社を見たうえで、今の会社がベストだと思えば転職せずに残る、それも一つの大切な選択です。
頑張って会計士になったのだから、自分にとって何がベストなのか知りたい、ベストな道を進みたい。そう考えている方は転職エージェントへの登録を考えてみてはいかがでしょうか。