【会計士試験】統計学選択のメリットデメリット!
こんにちは84です。
今回は統計学選択だった私が感じた、統計学選択でよかった点、苦労した点についてお話します!
統計学選択のメリット
①暗記量が少ない
基本的には計算する、公式を使って解く、証明する問題がほとんどなので、丸暗記しなければならないことが少ないです。
経営学は計算と理論の比重がおおむね1:1くらいです。理論は1問1等の問題集をひたすら説いて暗記しなければならず、しかも膨大な量の暗記があります。
丸暗記したことはすぐに忘れるため、経営学選択者は試験本番3日前~前日を経営学の暗記の時間に割かなければなりません。
統計学選択は直前の詰め込み作業が必要ないため、その時間を他の科目の不安な分野の見直しに回せます。経営学に限らず、試験直前にやらなければならないことが残っていると、不安な気持ちになります。直前にやらなければいけないことを残さないという点でも統計学選択はおすすめです。
②勉強時間が少なくて済む
まず、教科書が薄いです(インプット量が少ない)。
問題集も当然薄いです(アウトプット量も少ない)。
(統計学に限らずですが)問題集と答練、模試の基本的な問題は完璧にしておくけばまず大丈夫でしょう。
授業も他より少ないので、自由に使える時間が増え、その分をほかの科目に回せます。
ただし、そもそも統計学適正がなければ、逆に時間が食われてしまうので、自分が統計学に向いているのかいないのかは慎重に判断しましょう。
③楽しい
これは個人の感想ですが、数学好きな人であれば、他の科目よりも楽しめると思います。
ほかの科目とは毛色が違うので、気分を変えたいときに統計学の問題を解くこともありました。
統計学選択のデメリット
①受験仲間が少ない
受験仲間が少ない、つまりは勉強の相談ができる相手が少ないです。
一人で黙々とやるタイプであれば苦にならないかもしれませんが、自分が現状どのくらいの位置にいるのか、何が足りてないのかを周りの会話から知ることができません。
経営学選択は仲間がたくさんいるので、みんなでワイワイ問題を出し合ったり、わからないことを聞きあったりすることが可能です。
②首都圏の校舎にしか講師が在籍していないことがある
私が通っていたのは地方の校舎だったため、統計学の講師の方はいませんでした。
そのため授業は映像で受けていました。
質問対応も、電話の対応はしていただけるのですが、テキストや問題集を一緒に見ながらの方が質問しやすく、理解もしやすいです。
私が行っていた校舎にも経営学の講師の方はいたので、聞きたいことが聞きたいときにすぐ聞ける環境は経営学の方が整っていると思います。
③そもそも講座自体がない予備校がある
これは試験当日に前の席の子に聞いて知ったのですが、統計学選択の講座がない予備校もあります。
しかしこの記事を読んでくださっているということは統計学に選択の余地がある方だと思いますので、詳しくは割愛いたします。
④統計学に「それなりに自信がある人」がライバルになる
多くの人が経営学を選ぶ中で、わざわざ統計学を選ぶのは「それなりに自信のある人」ばかりです。
それなりに自信がある人がライバルになるということは、少しのミスが命取りになる可能性があるということです。基礎的な問題を一問落とすだけで、偏差値ががくっと下がるリスクがあります(統計学を勉強すると、このあたりの偏差値の考え方とかがわかるので面白いのですが)。
経営学は幅広い成績の人がまんべんなくいるので、統計学よりも大事故を起こすリスクは低いです。
私が考える統計学がおすすめな人、おすすめしない人
基本的な私のスタンスは、
「統計学は積極的にはおすすめしません」です笑
理由は、短時間で身に着けられる可能性がある一方で、大事故を起こす可能性が経営学よりも高いからです。
しかし、自分や周りの統計学受験生を見てきた経験から、統計学にチャレンジするのをお勧めできると考える人もいます。
統計学がおすすめな人
- 統計学を大学等で学んでいた
- 数ABの分野が得意だった(確率の問題が得意だった、証明問題が好きだった)
- 理系出身
- 暗記が本気で嫌いな人(多少のリスクを背負っても暗記量を減らしたい)
- そもそも勉強が得意で、何をやってもそれなりに形にすることができる人
上記のいずれかの条件かつ、統計学のテキストを見て、抵抗感がなかった人(予備校で頼めば見せてもらえます)であれば、統計学を選んでもいいでしょう。
【ちなみに・・・】私のバックグラウンドと実績
私のバックグラウンドです。
- 大学受験は文系受験
- 文系の中では数学は得意な方
- 統計学の学習経験なし
- 人文系の学部出身(経済学でもない)
統計学を選んだ理由は以下の通りです。
- 教科書が薄かった
- 暗記が苦手だった
こんな私ですが、試験本番では統計学上位10%以内に入るという成果を出すことができました。
最後に
統計学は積極的にお勧めしませんとは言いましたが、私は統計学選択でよかったと感じています。
統計学選択にしたおかげで直前期は苦手な租税法に時間を割くことができましたし、統計学の勉強は楽しいです。
迷っている人はぜひ一度、予備校で統計学の教科書を見せてもらってください。
何を選んでも、全力で頑張れば結果はついてきます。
頑張りましょう!
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